得体のしれない営業電話から会ってどんな商材か確認してきた話

日記・感想

実は大分前に俺の携帯にアンケート?市場調査?と称して電話が掛かってきていたのだが、
その電話がどうも胡散臭く、かつ面白そうだったので乗っかってみた。
そして実際に会って会話をすることに成功し、その後音信不通になって一ヶ月以上経過しているのでネタにしたい。

 

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1. 【邂逅編】突然掛かってきた電話

1.1 アンケートだか市場調査だかの電話に乗っかる

仕事が終わり、家で一息つこうとしたときに掛かってきた1本の電話からこの話が始まる。

 

ファッションの調査でお電話させていただきました〇〇です、今お話伺うお時間ありますか?

第一声はこんな感じだったかな。女からの電話だった。
暇だったし、これは面白いことになるかもしれないと予感を働かせた俺は、

あ、いっすよ、何が知りたいんです?

と快諾し話に乗っかったのであった。

 

1.2 速攻でラポールの形成を狙う語り口

俺の発言から言葉を拾いつつ続きを話したりするのは当たり前。

他人とはテンションが上がるような会話をしない俺が通常モードで電話の相手をしていてたり、適当な相づちで愛想笑いをかましたりしても相手は興味を失うどころか、興味があるフリをしてくる。

 

ごめん、全然関係ないけどすごく話しやすくてびっくりしてる

こんなに話しやすいのに彼女とかいないの?すごーい意外!

うるせぇ

最初は電話1本からだったねって、数年後に2人で言ってるかもねー

 

この発言にはちょっと感心した。彼女がいない相手に対して、今後を匂わせるだけで特にどうなっているかを明言しないのに、ターゲットが自動的に期待を膨らませるような発言。こいつ慣れてやがる。
録音されてて後で笑いものにされてたら嫌だから「はー?」って適当に流した。

// 今更すぎる心配である

 

さらに、向こうは相手自身の確かめようもない最近の話をはじめる。

憶測だがこの辺は実話だろう(ネットフリックスで見た映画のどれが面白くてどれがつまらなかったか等クソどうでもいい情報だからだ)そういう情報を開示して、親近感をもたせようとしてくる。

こちらも、乗っかった以上それなりに情報を開示した。はい開示。

 

// 開示開示言ってるけど自己開示、所謂心理テクだね
// 俺は俺で開示返しをして、思わず返報性の原理原則に従ってしまったように返した

 

1.3 Yes取りの回数は重要な1箇所だけ

これは意外だったけれど、最初の電話でYesを意図的に引き出されたと感じたのは、ある程度時間が経ってから

結構話し込んじゃってごめん、私との電話つまらなかったら言ってね

ここで否定しなかったらせっかく引いた面白ネタを逃すことになると思い

いや別にそんなことはないけど

とYesを言わされた。

 

俺はネタの為だったけど、こう言われたら「いやそんなことないけど」と否定してしまうのではないだろうか。
これもテクニックだったね、いろいろ使ってくるんだ、こいつ。

 

1.4 初電話での伏線はたった1つ

それは、相手がデザイナーをしているしているということ。
ある程度時間が経ったら

あ、もうこんな時間だ。家帰るから個人の携帯からかけるねー

と別の番号から連絡がきた。以降この電話を使って連絡を取ることになる。なーにが個人電話じゃ。

 

2. 【日常編】メッセージのやりとりをする

2.1 LINEではなくSMSでやりとり?

こっちからどうこう言う前に向こうからメッセージでのやり取りもしようと切り出してきた。
まぁそうなるだろうなとは思ったが、その手段がLINEではなくSMSときたもんだ。
しかも、聞いてもいないのに理由を語る語る。

 

LINEで友達登録したらクーポンが貰えるとかいうやつに登録しまくったら通知来すぎてオフにしているの。だから、大事な友達との連絡にはSMSを使うようにしてる

ツッコミどころはあるがそこ詰めたら終わりそうなので

おっ

それなら仕方ないな

 

 

異様な物分りの良さを発揮し、SMSでのやり取りに乗っかることにした。

 

2.2 好感度マックスで進むゲームのような会話

最高に気分が良かったのはこのあたりだった。
向こうから話振ってきてるのに対して面倒だから返信しないでいても、積極的(と言えるかは疑問だが)に連絡が来るのだ。

完全に”箱が大きいゲーム”で好感度がマックスになってる状態である。

当然向こうは俺を”見込有A”としてメッセージを送っているわけだが、普段無いイベントだから非常に気分が良い。

 

俺自身は何もしていないのに擬似的にモテている感覚を味わうことができたのだ!
幼稚園で結婚の約束をして以降、モテたこと無いからコレがそうなのかは知らんが。

気分は良かったが内容は殆ど覚えてない。
クソの役にも立たない下らないメッセージを送ってきていたので「しょーもな」とスルーしていた記憶はある。

 

2.3 ついに休日を狙ってアポイントを取ってくる

そんなのに時々生返事のようなメッセージを返していると、1-2週間位してから電話を掛けてきた。

 

そろそろ一回あって話してみたいねー次の休み空いてる?そっち仕事で行くからお茶しない?

ついに来たな

いつもどおり予定の1つも入っていないからOKして、ついにリアルで会うことになった。

 

3. 【対面編】リアルで決着をつける

3.1 普段なら絶対にやらないリアルでの対面

リアルから知り合った人間以外とは、基本会わないのはもちろん素性から何から何まで隠匿。
ネットの人格とリアルの人格を完全に分離している俺にとっては一大事である。

 

あちらさんはカモ引っ掛けるだけの作業だけだろうし、何なら仕事というのも
他に引っ掛けた見込野郎とのアポを俺の先に入れてただけだろうから、そのへんの気負いは無かった。

 

とはいえ、ある程度の準備はしていった。
想定していた中で1番最悪のパターンが「屈強な男がスタンバイしており、ボコボコにされて金品を取り上げられる」
これだけは事前準備していても回避不能であるから友人へ定期的に連絡をいれることにして、
「連絡が途絶えたら何かあったと思ってくれ」と映画みたいな準備だけはしておいた。杞憂だったが。

 

3.2 どうでもいい話で数時間消費

まぁ実際はそんなでもなく、普通の20後半から30前半行かないくらいのアラサーの女の人が現れた。

 

で、駅近くのホテルの中にある、コーヒー飲むところ(あんまり行かないから何て言うのか分からん。ラウンジ?)に行きたいと言われそのままついていった。

そこで身の上話から漫画の話まで、ずーーーーーーーーっっと会話に見せかけた探り合いを繰り広げていた。

 

それを4時間。

 

「一度のアポで即決させるのではなく何度か顔を合わせて関係性が強くなったと錯覚させてから、仲良くなった人にしか教えないと言って壺を売ったりマルチに巻き込むタイプ」

の可能性も脳裏に浮かべつつ相手をしていたので結構疲れる。アムウ○ェイだったら知り合いがルビサファを擁するレベルのグループ持ってる(事実)からそこ行くわ!じゃあな!で済むから切り出すなら早くしてくれ~と思いつつ、ほんとに雑談。

 

それを4時間。

 

ちなみに、俺は定時連絡のため1時間おきにトイレ休憩をはさみ、相手は相手で

あ、ごめん、ちょっと後輩/先輩から電話かかってきたから出るね

といって進捗報告のため同じくらい、1時間おきくらいで席を外していた。わかりやすい。

こういう系統の営業って上司に進捗を報告しつつ、次にどういう話をして信頼を得るか、さらに本題にどのタイミングで入るかっていうのを電話するんだよなぁ。

分かる分かる、客の前で「上司に確認取りますね」って言って電話かけて状況を報告。
上司からはY/Nで答られえる質問をされて客の前で言えない状況を伝えつつ、
次へのアドバイスをもらうってのをやったことがあるから、よーく分かる。

営業として堂々とできないからか、そこには苦労が垣間見えたよ。

 

3.3 そして本題へ

話の流れの中で本題への適性テストがはじまる。内容はこうだ。

旅行に行ったときって、ついついご当地キーホルダーとか買っちゃう。JDくんは?

ご当地キーホルダーは実用性皆無。

後でゴミになって捨てるだけということを経験則で知ってるから絶対買わない

と、ここでNGを突き付けたところから表情と言葉の圧が少しずつ変わりだす。

 

電話からだったけどこうして会えた初めての記念の品を物として残したいと思うんだ

え?別にいらんでしょ、物が残るのは嫌だわ

データで残ればいいっしょ、普通に写真とかでいいじゃん

ところが、どうもここが重要らしく引く様子はない。

 

原案をJD君が作って、私がそれをデザインに起こした〇〇を作ってペアの奴作ろうよ

世界で2つだけの〇〇だよ?

 

 

 

 

 

 

これだぁ~~~!!!!

 

くぅ~疲れましたw これにて完結です!

 

3.4 撤収作業

実のところ今回出向くのにあたって、事前に引いていた撤退ラインは

「”どんな商材を引っ提げて電話をしてきたか”を知る」まで。

商材がわかった以上、もう付き合う必要はないので撤収の方向に話を持っていく。

 

都合がよいことに”記念に物を残す”ことについて否定的であるというスタンスを最大限利用し、

 

いや、物はいらんわ。それだけはない

相手が厚意で物をくれるとしても恐縮だって言って受け取らない

結局ゴミになるから厚意を無下にするのに変わりないでしょ、失礼極まりない

俺はそんな見えないところで失礼を働く人間にだけはなりたくないね(早口)

とかなんとか言って、はぐらかしてやった。

相手は相手で、

普通は「それってお金掛かるの?」とか「〇〇の営業?」とか聞いてくるけど

JD君はそういうこと気にならないの?なんか腑に落ちない

これには思わず笑いそうになってしまった。ここまでで最大の失言だ。
この発言、いままでのようなやりとりを繰り返しており、かつ想定問答が用意してあると自白しているようなものである。

これで曖昧な部分が無くなった。相手はプロ確定だ。
したがって、いい加減なアウト(NG出し)で逃げようとすると、それに対してアウト返しされてしまう。
その辺のアウト返しが頭に入ってるのは間違いないから、必要のないことを言うと拾われる可能性がある。

だから、相手の想定外のNGポイントの一点のみを狙い撃ちする方向で離脱を開始した。

いや、物はいらないし趣味じゃない

それ以上でも以下でもない(早口)

と繰り返し発言していたら腑に落ちないなぁとブツブツ言いながらも諦めて帰ってくれた。
以降、一切の連絡はありませんです、はい。見込無となりました。

// 興味本位で相手させた詫びにホテルのコーヒー代は出してやった。2人で1500円くらいした。たっけぇ。

4. まとめ

教訓:アホほど時間を取られた代償は、ネタが1つ増えただけ。
利益:モテる気分が味わえる。

……というのは置いといて、こういうのも引っかかる人がいるからやる人がいるわけであります。

俺はこれ以上踏み込んで詳細を聞き出すのは流石にダルかったから商材を確認するだけに留めたが、
この先にも闇は確実に広がっている。まぁ今回のは大変な失言で分かりやすかったけれど。

 

例えば
・急な自己開示で距離を詰めようとしている
・なんだかyesを言わされている

 

なんかはこういうのに目を通しとくと、”こいつやってるな”と気づきやすい。

 

”恋愛感情への期待をもたせる”みたいなのや劇場型の類型は真っ当な営業からは外れるからこういうのかな?

 

そういうのを含めて知識を入れておくのも大事。自分の身を守るためにもね。
実際俺も自分で使った・知ってるテクニック以外は気づいてない可能性があるから、まだまだ危機感は拭えない。

 

コーヒー代回収してぇなぁ。誰か俺とお揃いの何か作らない?

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