デザイナーズハウスが嫌いだという話

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自分の部屋以外に出るのがいやだ。

俺の部屋だけは常時空調が効いているし、過ごしやすいかたちに改造してきたから当たり前なんだが。

つまり元は過ごしにくい部屋だったということだ。

 

俺が建てた家ではないのだが、今住んでる実家は親父の知人の建築士に依頼して設計してもらって建てたのだそうだ。

小さい頃、建てている途中の家をみたことがあるような気がする。

しかし、この家、とにかく住みづらい。

 

デザイナーズハウスというのだろうか、二十数年も前に建てた家なんだが、コンセプトは親から伝え聞いている。

「家族の団欒」「自然光を取り込んだ明るい家」

このあたりがキーワードになっているらしい。

 

家族の団欒というのは、玄関から各部屋に行くには必ずリビングを通る必要があったり、廊下がなく1階から3階まで吹き抜けであるといった点で家に反映されている。

これは、リビングに居ると誰かが通って鬱陶しかったり、空調がマジでカスだったりを意味する。

現在ではリビングという概念は崩壊し、広い廊下としての機能を持つに過ぎない。

洗濯物を部屋干しするスペースとしては有効活用されている。

 

また、自然光云々は、採光窓をアホほど用意して部屋が死ぬほど暑くなるということを意味する。

ただでさえ高所に位置して暑い3階の俺の部屋は、空調を怠れば35度どころではなく40度近くなる。

屋根が金属でできており、さらに十数年前にソーラーパネルまで乗っけたものだから当然だ。

空調無しの就寝すなわち死。

さらに採光窓から街灯の光が入ってきて夜でも明るい。

今では部屋をダンボールとカーテンで遮断するようになっている。龍騎かよ。

 

 

他にも我が親と設計士のこだわり()によってクソほど不便になった要素を挙げてみよう。

 

・玄関がイタリアだかフランスだかの錠

 →合鍵が普通には作れない

・俺の部屋から風呂までは3階から1階まで移動する必要がある

 →入る気にならない

・当時の家電の寸法を前提に設計している

 →買い換えるとサイズが合わない 

ex1.冷蔵庫を買い換えたら幅が短くなり奥行きが長くなった。左右のスペースは空いた一方でキッチンが狭くなった

ex2.業務用エアコンをブチ込むスペースがあるが、これを撤去するとなんの意味もない無駄スペースが完成する

・コンクリ打ちっぱなしはメンテがめんどくさい

→見た目気にするならこんなものやるな

・中庭

 →蚊を代表とする虫の繁殖場

などなど。

 

総じて言えるのは、トラブルが起きたら解決に時間と手間と金がかかるということだ。

別注やオリジナルといえば聞こえはいいし、満足感はあるだろう。おそらく家を建てた当時は良かったに違いない。

だが、調達が困難な材料や規格を使用すると本当に手間がかかるからやめよう。

規格化・モジュール化したものの組み合わせでオリジナリティを出していこう。

枯れて無くならないだろう、なくなっても代替ができるだろうという規格でやっていこう。

これは何にでも言えるな。

 

余談だが、数年前にデザイナーによって近所の図書館が新しく綺麗な建物になった。

そして蔵書がカスみたいに減った。というか、開架だけになり閉架がなくなった。

あのな、ラノベのラインナップ増やして若い利用者を増やそう!イベントを開催できるようにして地域住民のアゴラにしよう!

じゃねぇだろ、行政の図書館の機能はよ。真っ先に知る権利だろうが、履き違えにも程がある。

レファレンスの質も失笑モノだったし、館長の等身大パネルおいてる場合じゃねえぞ、顔覚えたからな。

 

 

そう、図書館がその存在する意義を忘れると役割を全うできないように

家も主たる意義を見失ったとき、住む人間にとって不都合な建物になるのだ。

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