この前ストレージの管理についてアレコレ書いたが、大事なデータを保護するためには、バックアップがどうしても必要になってくる。というわけで、これまた以前に使ったMiniToolからバックアップソフトが出ていることを知ったので、無料版を試しに使ってみた。
1. バックアップの重要性
分かるだろ!普通!
仕事なら大事なデータが飛んだらマズいのは当然。
個人ユースであっても、消えてほしくないデータなんて誰でも持ってる筈だ。
分かってても面倒くさくてやらずに、いざデータが飛んだ時に高い金払ってデータリカバリ業者に依頼?
アホくせ~
別に手動でバックアップしたり何かのツールを使ってるならそれでいいよ?
やらないことが問題なの。
2.とりあえずShadowMakerってのを試してみる
2.1 インストール手順?ググってみ?
めっっっっちゃインストール手順やらバックアップ手順やら解説してるサイトがあるよ。
参考にしてくださいな。
とりあえず、この投稿時点では、下記画像の「sm-free-online.exe」の方を選択しよう。
freeの方が無料版だからね。
2.2 じゃあ俺はなんでこの投稿をしたのか
バックアップ方法の解説はいくらでもあるけど、それを復元して元のデータであることをちゃんと確認しているか。
これが意外と少ない。
バックアップ設定して満足をして、これで安心だ!
これではいけない。データを復元するときが危険なんだよ。
何が言いたいのか。
基本的に、バックアップからデータを復元する必要があるとき、大体みんな焦ってるんだよ。
そういうときこそ、ヒューマンエラーが起きやすい。
ここでも書いたけど、データが消えたときに備えて、
事前にどういう手順で復元するかの確認をしておかないと、下手したら取り返しのつかないことになるぞ。
ex.焦って誤ったデータをバックアップ側に上書きしまくって、復元したい世代まで誤ったデータで埋め尽くす
3.ShadowMakerでバックアップをしてみる
3.1 まずバックアップ設定をする
今回はkeepassのデータベースをNASにバックアップしようと思う。
バックアップの方法は簡単に説明する。詳しく知りたいならググってください。
左のメニューからバックアップを選択し、ソースの指定でバックアップをしたいファイルを選択する。
コンピューター→Users→ユーザー→Documentsと選択して、keepassのデータベースをフルパスで指定する。
こういう実験中は、別のドライブにコピーを保存しておこう。
何が起こるか分からないから。
で、バックアップ先を指定する。
今回はNASにバックアップするから、NASにテスト用フォルダを作り指定する。
ただ、ネットワーク上の場所にバックアップをするときは
バックアップ元のときには無かった、左下の「追加」ボタンからNASのLAN内パスとユーザー・passを指定する必要がある。
// ちゃんとユーザー指定できるのは良いことだね。NAS側でreadonlyのユーザーも作ってあるから、ちゃんと書き込みできるユーザーを指定できる。
そうすると、「共有済み」のタブにNASが追加されるから、保存したいディレクトリに移動してOK。
オプションではバックアップスキーム等の設定が出来るようだけど、無料版だと増分バックアップに限るのかな?
スケジュールも設定できるみたい。
そういうわけでバックアップを実行すると管理タブに移動し、進行と完了の確認が出来る。
ログにも残ってるね。
3.2 復元をする
超重要な復元をしてみよう。
復元に際して、元のデータベースを退避して、適当なテキストファイルの拡張子を変更してダミーとして用意した。
データベースがミスで上書きされちゃった、みたいな想定だ。
左の復元タブから、復元したいバックアップを選択する。
そうすると、復元したいバックアップバージョンを選択できるから、バックアップしたファイルの最新版を選択。
すると、どのファイルを復元するか、を選択出来る。今回はデフォルトでいいだろう。
次に復元ターゲットの選択をすることになる。
ちょっと分かりにくいが、復元データを保存するディレクトリを選択してね、と言ってる。
一旦、Cドライブ直下に置いてみようか。
そしたら復元を開始して、正常に完了したことを確認。
復元先のディレクトリを見ると、
このように元のファイルが復元されていることが分かる。
3.3 本当に復元出来ているんですかって話。
復元したデータ。本当に元のデータなのか?
ぱっと見て同一ファイルに見えて、実は細かなところで復元ミスってないのか?
この検証が見当たらない。
バックアップの復元で最も重要な点はここだろう。
というわけで検証する。
ここではハッシュ値の比較で同一ファイルかどうかの判定を行う。
使用ソフトはHashMyFiles v2.44。
一応、スーパーハカーが本気を出せばハッシュ値から元データの推測が出来るらしいので、一部は隠させてもらう。
暗号化しているとはいえ、ガチのパスワードデータベースを使ってるからね。
上が退避した元データのハッシュ値、下が復元したデータのハッシュ値である。
これは、偶然で一致するようなものではない。従って、復元は完璧に出来ていると結論付けることが出来る。
この検証がやりたかった。
何かあったときに、復元したものが同一ファイルじゃなかったらバックアップをとった意味がないからね。
この辺をチェックした上でソフトを使っていきたいものである。
4.終わりに
これにてバックアップソフトの検証は終了。
無料版でもそこそこ使えそうなので、
パスワードデータベースのバックアップはしばらくこの子に任せて様子を見ようかな、といった感じ。
でも任せっきりじゃなく、ログを定期的に見るのを忘れずに!
コメント