正直なところ、自作キーボードを作れるとは露程も考えてはいなかった。
もちろん、「自作」というのは自分で設計をしてこそだという考えもあるとは思う。
ただ、それでは俺みたいなIT弱者には厳しいし、自作PCについて同じことを考えると、あれこそその「自作」からは遠ざかってしまうのではないだろうか。
まぁそんなことは置いといて、自作キーボード入門に適していると言われる、「Meishi keyboard」をビルドしたのでログを残していこう。
自キ界隈ガチ初心者が自作キーボードに手を出し始めた第一歩である。
0. なぜ今自作キーボードなのか
随分前(2年位前か?)に、Irisを見たことがあった。
その左右分離キーボードにめちゃくちゃ憧れたが、作るにはスキルが圧倒的に不足しているだろうと判断し断念した。
そして今から大体1年から半年くらい前頃だったか、キーボードを自作することに注目が集まり、”できる人”が結構集まった(ように見えた)。
それからしばらく後の今頃であれば、先達の残した知識を追っていけばギリギリ自分で作れるようになるのではと思い至ったのだ。
今か今かと待っていた波がようやくやってきたんだ、乗るしかないこのビッグウェーブに。
1. そもそも「Meishi keyboard」とは
これは、たのしい人生(@Biacco42)氏が自分の名刺になるようなキーボードとして作ったのだそうだ(伝聞)。
いまでは、構造も簡単で自作キーボード入門的な位置にあるのではないだろうか。
自作キーボードに活かせそうなスキルが、はんだ付け以外にない俺にとってはこの上なく都合のよい勉強材料だと思って遊舎工房様から購入した。
2. 内容物
・基板
・pro micro
・ダイオード*4
・タクトスイッチ(リセット用)
・【オプション】メカニカルキー*4
・【オプション】キーキャップ*4
俺はオプションのキー有りを選んだ(2019年6月現在)。ランダム封入ということだったので、cherry茶軸と青軸しか持ってない自分にとって他色を試せるいい機会だと思ったからだ。同色統一の可能性もあったがものは試しで。
結果は大当たり、自宅で存分に触ってみたかった赤軸が入ってた。
キーキャプも地味に嬉しい。
3. 組み立て
ガイドとログを混同 してはいけない(戒め)。
3.1 公式のビルドガイド
3.2 俺のビルドログ(物理)
自分ではんだ付けしてるときの道中の写真をすっかり忘れてしまった。
①ダイオードの取り付け
②pro microとタクトスイッチの取り付け
③メカニカルキーの取り付け
といった順番でやった気がする。
ダイオードやpro microの向きは公式のビルドガイドで注意喚起してくれているからこれを注意深く見ながらはんだ付けをしていく。
4. ファームウェアの書き込み
4.1 無理。
ここで死ぬほど挫折した。
公式ビルドガイドだと、linuxかmacで環境構築しているからwin10の俺には難しい。
ググって見つけたMSYS2を見つけてコレは僥倖と導入を試みるが、自分では対処できないエラーが発生し、
理解が追いつかず心が折れる。
4.2 CUIから逃げる
そこで裏技というか、qmk_toolbox を使うことにした。
これは.hexファイルをpro microに書き込むことが出来る超絶便利ツールである。
環境構築が出来なかった俺への救済措置かと思ったくらいだ。
さらに、これで書き込むための.hexファイルは
GUIで、しかもブラウザ上でカスタムできちまうんだ!
使い方は簡単。
上の方にあるボックスに「meishi」と入力してデフォルトを呼び出す。
デフォルトは左からCtrl + Z 、Ctrl + X 、Ctrl + C 、Ctrl + V となっている(キーの同時押しを入力しているんじゃなくて”コピー”とか”ペースト”を出力してるように感じる。多分だけどね)。
弄りたければ、下にあるキーボードの図などからドラッグアンドドロップでキーを配置できる。
#ちなみに途中経過は.jsonファイルに書き出してローカルに保存でき、作業を中断してブラウザを閉じることが出来る。さらにアップロードで再開できる。
#もっとたくさんキーがあるときに重宝する。
で、右上からコンパイル、少し経ったら右下のファームウェアってとこからさっき自分が弄った.hexファイルをダウンロードして事前準備はOK。
4.3 いよいよ書込
qmk_toolboxを起動して、さっき作った.hexファイルを指定。
meishiをつないで準備完了。
タクトスイッチがリセットボタンになっているから、それを押してすかさずflashも押す!
#auto-flashにチェックを入れた方が多分確実
最後に”thank you ! “みたいなログが出たら書き込み完了。
出なかったらどっかでミスってる。あるいはpro microが物故割れてるんじゃないかな。
俺じゃあトラブルシューティングができないのが困りものですわ。
↓俺のなんとなく記述より圧倒的にわかりやすかった。流石。
5. 完成
とはいえ、いまのところ特段これといった使い道があるわけではない。
6.1で言及するような使い方が出来たらいいなぁとは思っている。
6. おまけ
6.1 ブレッドボード上で再現
meishi の基板を観察して、ブレッドボード上で再現することができた。
勉強用に買った予備のpro microにqmk_toolboxでmeishiと同じ内容を書き込んで、
タクトスイッチを押したら指定したキーが入力されるようにできた。
こういうことが出来るようになると、
最近twitterで見かけた「meishiをフットペダルに応用する」みたいなアイデアが自分で実行できるかもしれない。
夢がひろがりんぐ
6.2 青軸のいくえ
やっぱり青軸はうるさかった。
昔、青軸のフルキーボードを使ってたけどうるさすぎたから、まるごと処分したくらいには好きじゃない。
で、青軸はmeishiから外した。
代わりにKailh box 茶軸を投入。キャップは今は無い。そのうちとっておきが届く。
青軸は、目覚ましシステムのエンターキーに昇格(?)した。出所不明のモーメンタリスイッチを使っていたから、ちゃんとしたメカニカルスイッチになって僕、満足!
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