多少の手間はかかるが、簡単に作れる裏スリ作成方法を書いておこうと思う。
ここではコンビニのプリントサービスを利用する方法を考える。
以下、遊戯王サイズのカードを基準として記述するが、デュエマなど、他のカードサイズにも応用できる。
0.その前に
ここでは具体的な手順だけでなく、裏スリを作るにあたって抑えておきたい情報を書いてある。
そんなことよりも作り方を早く知りたい!ということであれば、こちらで自身の環境と作りたいサイズを確認してほしい。
特に遊戯王以外のサイズのカードはこちらを見たほうが早い。
1.多重スリーブについて
裏スリを作るためにはスリーブの構成とサイズを把握することが必要である。
本当に最低限を考えるならスリーブは一重でも構わないのだろうが、私は三重を勧める。
以下では裏スリ以外の多重スリーブにも言及しているから是非見てほしい。
まずはそれぞれの役割と商品名から。
一重目:カード保護。カードを買ったらとりあえず全部入れている。(59*86)
二重目:透け防止。色付きのスリーブ推奨。自分は白。ここのエンボス加工はどっちでもいい。(62*89)
三重目:手に触れる部分。ざらざら加工してあるものを推奨。ここは透明のスリーブを使う。(65*91.5)
新品サプライアウタースリーブ エンボスクリア [62×89mm] サイズスリーブ用(以前使っていた商品)
3重目には以下を使用している。比較的固めなのでシャッフルしやすい。
裏スリの紙を差し込むのは二重目と三重目の間である。
紙のサイズは三重目のスリーブより少し小さめで二重目が隠れる、64*90くらいで作成する。
2.印刷について
順当に考えれば印刷を検討する前に画像データの作成について記述するべきだ。
しかし、コンビニプリントを利用するなら、コンビニプリントの特徴について理解しておかないと印刷されるサイズが狂うことになる。
調べたところによると、コピー機の違いでセブン-イレブンとローソンその他のコンビニで分けることができるようだ。
詳しいことは割愛するが、ローソンその他のコンビニで画像ファイル(png、jpg)をA4サイズに印刷することはできず、pdfに変換してから印刷をしても96%縮小されて印刷される。逆算して印刷するのも手だが、面倒なので勧めない。ローソンのメリットとしてはA4光沢紙を選択できるため、こだわりがある場合に手間を承知で使うのがよいだろう。
(詳しくはhttp://kenpg.bitbucket.org/blog/201508/20.html)2018/08/14時点でリンク先閲覧不可
セブン-イレブンでは画像ファイルの直接印刷は可能だが、これも若干縮小される。しかし、事前にpdf出力してそれを印刷すると縮小されずに印刷してくれる。但し普通紙。
よって、裏スリ用紙の印刷は、セブン-イレブンでpdf印刷をするのがわかりやすくてよい、ということになる。
3.データの作成について
ここでの前提として、画像データはすべて600dpiで統一する。三重目がザラスリのため、めちゃくちゃ綺麗でもあまり意味がないからだ。また、私が普段使っているソフトウェアを使用するが、同様のことができれば他のソフトウェアでも構わない。と思う。
画像作成にpaint.net、確認・印刷にMassiGra、pdf変換にdopdfを使用している。
→win10であれば印刷時にpdfへ直接変換出来るようになった。
まずpaint.netでA4サイズのキャンパスを用意し、裏スリにしたい画像を9つ並べ、保存する。jpgで十分。ピクセルの数値については「センチ ピクセル 変換」なんかでググればそれっぽいのが出てくる。
次にmassigraで印刷、”画像のdpi値に従う”になっていることを確認して、pdf化。
保存先はSDカードなりUSBフラッシュドライブなど。
あとはコンビニへ行って印刷、持ち帰ってカッターで切り抜くだけ。
4.注意
・まずモノクロで印刷してみること。
モノクロで印刷して、切り取ってみて、サイズの確認(三重目にきちんと入る・二重目が見えない)を忘れると痛い目を見る(財布が)。
・失敗するのは当たり前だと思うこと。
コンビニプリントは余計なお世話を焼いてくれるから、思い通りに印刷されないことが本当に多い。セブンはローソンに比べると印刷した画像が暗く見えるとか。知っていれば事前に明度を上げる等で対応できるが、コンビニと家を往復してトライアンドエラーすることは覚悟しておくべき。
・大会では使用できない。
自分は身内でしか使わないから良いが、大会等では違反らしい。フリーでも事前に確認を取るべきであるとどっかで見た。まあ実際マークしようと思えばいくらでもできるので当然。
カード代の1/3くらいスリーブ代にかかってる気がする。
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